家具技能試験に挑戦しました!
12月7日、家具3級技能試験が行われ、白石木工から今年も6名のメンバーが挑戦しました。
入社一年目、二年目、四年目 家具の手加工技能試験は、ノミ・鉋・鋸、その他の手道具を用いた 普段の業務では出番の少ない“手道具”だけで課題を作り上げる試験 です。
しかし、この試験は「少し練習すればできる」というものではなく、合格のためには相当な練習と集中力が必要になります。 試験では、決められた手順があるわけではありません。
墨付けをし、自分で段取りを考え、時間内に正確な加工を行う。
まさに “自分の技術と向き合う時間” そのものです。
■ 道具を知ることと、使いこなすことは違う
手加工で重要なのは、ただ課題を作ることではありません。
本当に大事なのは 道具と向き合う姿勢 です。
- ノミを切れる状態に仕上げるための裏押し
- 鉋の刃を研ぎ、木目に合わせて調整する感覚
- 鋸でまっすぐ切るための姿勢や力加減
こうした「基本の技術」が身についていてこそ、家具の精度は一段と高まります。
そして、これらは現場でこそ生きる技術でもあります。
■ 手加工は“最後の仕上げ”を決める技術
現代では機械加工が主流ですが、
それでも最後のクオリティを決めるのは 職人の手による “ひと手間” です。
- 数ミリ以下の調整
- 機械ではできない細部の納まり
- 仕上がりの美しさを左右する微妙な調整
こうした技術は、手加工を繰り返し鍛えた者にしか身につきません。
白石木工が大切にしている“継承されるべき技術”です。
今回の挑戦は、それぞれが自分の力を試す良い機会になりました。
日頃の仕事では見えにくい「自分の弱点」や「伸びしろ」を知り、
また一つ職人として成長する大切なステップになったのではないかと思います。
挑戦した皆さん、本当にお疲れさまでした。
これからの仕事に、この経験が必ず生きていきます。
